この記事を見つけた多くの人は、最近白髪染めが目立ってきて「そろそろ白髪染めを使うタイミングなのかな」と悩んでいることかと思います。
一般的に白髪染めを使い始める人は、どういったタイミングで始めているのでしょうか。
年齢や状態など人それぞれに違ったタイミングやきっかけがあると思います。
この記事では一般的に白髪染めを始めるタイミングについて解説していくとともに、おすすめの白髪染めや対処法について紹介していきます。
白髪染めをするタイミングはいつから?
多くの人が白髪染めをするタイミングは「白髪が目立ってきた時」です。
なんと抽象的な答えかと思うかもしれませんが、「白髪の量」以外にも生えている「場所」によっては少量の白髪でも目立ってしまうため、目立ってきたと思うタイミングは人によって全く違うのです。
また今は目立っていなくても、髪の根元が白髪になり始めている場合、いずれ髪の表面に出てくるので、近いうちに白髪が目立ってきてしまうので、白髪染めをするタイミングは目前まで迫ってきているといっていいでしょう。
白髪が目立ち始める平均年齢
年齢という観点であれば、一般的に30代に入ると白髪が目立ち始める人が多いです。
中には20代から白髪が気になり始める人もいるので、白髪が目立ち始める年齢も人ぞれぞれです。
また白髪が目立ち始めてから白髪染めを始めるまではタイムラグがあるため、実際に白髪染めを始める年齢は、一般的に30代後半から40代くらいの人が多い傾向にあります。
白髪染めをすべきか
白髪が目立ってきたと思うタイミングや、白髪が生え始める年齢にはばらつきがあるので、自分が白髪染めをすべきかどうかの判断においてあまり参考にならないかもしれません。
なので美容師の観点から白髪染めをすべきかどうかの判断基準をまとめてみました。
以下で紹介する項目に心当たりの多い人は、白髪染めをすべきタイミングだと言えます。
出先などでふとした時に映る自分の白髪をすぐ見つけてしまう
外出していると窓ガラスやミラーに自分が映り、とっさに身だしなみのチェックをすることってありますよね。
そんな時ご自身の白髪をすぐに見つけてしまった経験があるなら、白髪染めを始めるタイミングかもしれません。
自分が気づくということは、他人から見ても白髪が目立ってしまっているということです。
前髪など目立ちやすいところに白髪が生えてきた
白髪の量がたとえ少量だとしても、前髪やもみあげなどの顔周りに白髪がある人は要注意です。
コミュニケーションを取る際、顔を見ることがどうしても多いので、顔周りの白髪は特に目立ちます。
特にもみあげなどは太いため、もみあげの白髪をそのままにしてしまうのはお勧めしません。
ロングヘアにしていることが多い
ロングヘアの人は髪を分けていたり結ぶ機会が多いため、ショートカットの人より生え際や根元が見えてしまいやすいです。
そのため白髪が生え始めてきたロングヘアの人は、早い段階で白髪染めを検討すべきだと考えます。
髪色がダークトーン
普段からカラーをしない人やダークトーンの髪色の人は、白髪が生え始めるとコントラストですぐに目立ってしまいます。
日本人は地毛が暗いため、海外の明るい髪色の人たちに比べて白髪に悩まされやすい人種です。
ヘアカラーをしてもすぐに白髪が目立ってしまう
白髪がちらほらあるものの、まだ普通のヘアカラーで十分だと思っている人はたくさんいます。
たしかにヘアカラーをした直後は白髪も均一に染まっているかもしれません。
しかし通常の毛髪に比べて白髪はすぐに色が抜けてしまうので、あっという間に目立ってしまいます。
ヘアカラーしてすぐに白髪が目立つと感じている人は、ご自身が思っているよりも白髪の生えている場所や量が多いということですので、白髪染めに切り替えるタイミングかもしれません。
白髪の対処法
白髪の対処法として多くの人に選ばれる白髪染めですが、染め方にも色々あり、その人に合った方法があります。
中には白髪染め自体したくないという人もいるので、そういった人にもおすすめの対処法を紹介します。
ご自身にとって最善の対処法をお試しください。
フルカラーで髪全体を均一に染める
髪全体を染めることです。
白髪染めをする人の多くは「フルカラー」を施します。
全体が均一に染められるため、比較的キレイに仕上げることができます。
セルフカラーの際は技術的なハードルも下がるため、フルカラーがおすすめです。
ハイライト入れて白髪をぼかす
白髪を染めるのではなく、ハイライトを入れて白髪をぼかすことで目立たなくする方法です。
明るい髪色に仕上げたい人にはこちらがおすすめです。
伸びてきた白髪も明るい髪に馴染むため、メンテナンスの頻度が少なく、手間とダメージを軽減することもできます。
ハイライトぼかしについては以下の記事に詳しくまとめています。

根元からカットする
白髪が少量であれば、カラーをしなくてもカットするだけで目立たなくなります。
少量の白髪の場合、抜いてしまうという人も多いですが、さまざまな悪影響を及ぼすのであまりおすすめできません。
抜くよりも手間はかかってしまうかもしれませんが、白髪の根本からカットして対処しましょう。
白髪を抜くことの影響について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

美容院とセルフどちらで白髪染めをすべきか
どちらにもメリットとデメリットがあります。
時間や費用、仕上がりなどをメインに以下の表にまとめていますので、ご自身が重視するポイントで美容院かセルフかの選択をしてみて下さい。
方法 | 時間 | 費用 | 仕上がり |
---|---|---|---|
美容院 | 予約して決まった日時に店頭へ向かわなければならない | ¥6000〜¥10000 | プロによる施術でキレイな仕上がり |
セルフカラー | 自宅で自分の都合に合わせてできる | ¥1000〜¥3000 | ムラになったり、美容院のような仕上がりにするのは難しい |
白髪をキレイに染めるコツ
お店に「白髪染めをセルフで行い、キレイに仕上がらず失敗してしまった」というお客様がよくいらっしゃいます。
美容院とは違いご自身でカラーリングしなければならないので、自分では確認できない場所を染めたり、キレイに発色しなかったりとさまざまなトラブルが発生します。
そういった失敗を少しでも減らすためにキレイに仕上げるコツをご紹介します。
ワントーン明るめの白髪染めを選ぶ
自分が想定しているよりも暗く仕上がってしまうことがあります。
暗くなり過ぎてしまった色を明るくするためには、ブリーチや脱線剤を使用しなければならないため、手間がかかる上に髪に余計なダメージを与えることになってしまいます。
そのためカラーを選ぶ際には、ワントーン上のカラーをおすすめします。
もしイメージより明るくても、トーンを下げてカラーするだけでいいので簡単に修正することができます。
多めに白髪染めを用意する
途中で薬剤が足りなくなってしまうと髪全体にしっかりと薬剤を塗布できなくなってしまいます。
途中で用意できたとしても、薬剤の効果に差がでてしまうので、色ムラになってしまったりとキレイに仕上げることが難しくなってしまいます。
あらかじめ用意した白髪染めの量をよく確認しておきましょう。
髪が均一に乾いている状態で塗る
白髪染めは髪の毛が乾いているときに使うことを想定して作られています。
髪が濡れているところと濡れていないところでは染まり具合が変わってしまいます。
お風呂に入るついでに染める方も多いと思いますが、髪の毛を洗うなど濡れてしまったら、しっかりと乾かして使用しましょう。
根元から塗り始める
根元の白髪は非常に目立ちます。
確実に薬剤を塗布して、塗り忘れを防ぎましょう。
また根元は髪の毛が立ち上がっているので、薬剤を弾いてしまうことがあります。
根元から塗り始めて最後にもう一度根元に薬剤を塗布しましょう。
乳化させる
白髪染めを落とす時は一度に洗い流すのではなく、薬剤を揉み込みながら徐々に落としていきましょう。
染料が髪の毛に浸透して、カラーがキレイに発色し色持ちもよくなります。
乳化は美容院でカラーを落とす際にも行いますのでセルフカラーでもぜひ行ってください。
白髪染めの種類
白髪染めにはさまざまな種類があり、それぞれにメリット・デメリットが存在します。
白髪を染めるタイミングや髪の状態によって、その人に合った白髪染めを使用しましょう。
一般的な白髪染め
市販されている白髪染めの多くはこちらのタイプです。
色素が強く、1回でムラなくキレイに染めやすいため、白髪染めを始めるタイミングの人でも失敗しにくいタイプです。
価格も安価でカラーバリエーションも豊富なため人気の白髪染めです。
ただし強い薬剤を使用しているため、髪へのダメージが大きく、人によっては肌トラブルを引き起こしてしまうこともあるので注意が必要です。
ヘアマニキュア
ヘアマニキュアは髪の表面にコーティングを施すカラー剤です。
髪へのダメージを抑えて白髪を染めたい人にはこちらがおすすめです。
ヘアマニキュアによるコーティングは、紫外線を防ぐというメリットもあります。
しかし頭皮についてしまうと着色してしまうので、根元のギリギリまでしか染められません。
技術的にハードルが高いため、セルフでの施術はおすすめしません。
また色持ちもよくはないので、こまめなメンテナンスが必要です。
白髪染めシャンプー
シャンプーの中に、白髪を染める成分が含まれていて、髪を洗いながら簡単に白髪を染めることができます。
新しく生えてくる根元の白髪も日常の白髪染めシャンプーで染まっていくので、白髪染めを始めるタイミングに迷っている人はこちらから初めてみるのもおすすめです。
しかし着色されるのは白髪の部分のみで、黒い地毛には着色しづらいのでカラー選びには注意が必要です。
またしっかりと色が入るまで1週間〜10日程かかるため、1度でキレイに仕上げたい人や根元まで均一に仕上げたい人には向いていません。
ヘアカラートリートメント
ヘアマニキュアと似ており、髪の表面をコーティングしてカラーを出します。
髪へのダメージが少なく、お風呂のタイミングで使用することができるため、ヘアマニキュアと白髪染めシャンプーのいいとこ取りといった感じです。
さらに名前の通り「トリートメント」効果があるので、ダメージの修復も一緒にでき、地肌への着色もほとんどないため、セルフでの白髪染めでは人気のタイプです。
ただしメリット同様、デメリットもヘアマニキュアと白髪染めシャンプーの両方を持ち合わせており、色持ちはあまり良くなく、色が着色するまでにも時間がかかります。
ヘナ
ハーブが原料の白髪染めです。
オーガニック製品の関心が高まっている昨今、注目されている白髪染めです。
ヘアマニキュアや白髪染めシャンプー・トリートメント同様に髪の表面に色を付けるためダメージは少なく、人体へ影響がある成分が含まれていないので、頭皮にも安心して使用できます。
白髪染めで懸念される頭皮への刺激や、化学薬品特有の嫌な匂いもないため、白髪染めを始めるタイミングの人は一度検討してみてください。
一般的なヘアカラーと比べると、カラーの仕上がりイメージに差がでやすく、思ったような色にならなかったり、カラーバリエーションが少ないといったデメリットがあります。
しかし昨今のヘナカラーの中には、従来のデメリットを解消した製品も販売されているので安心してください。
おすすめのヘナ商品は以下のランキングをご覧ください。

初めての白髪染めにおすすめの商品
ここまで紹介してきた情報を基に、白髪染めを始めるタイミングの人へおすすめの白髪染めを3つ紹介いたします。
初めてのセルフカラーでも失敗しにくい白髪染めを美容師の観点から選定したので、参考にしてみてください。
LPLPヘアカラートリートメント
白髪染めを始めようと考え始めた人の多くは、白髪が目立ち始めたとはいえそこまで白髪が占める割合は高くないことが多いです。
そのため一般的な白髪染めのように強い薬剤を使わなくても、日常のトリートメントをカラートリートメントに変えるだけでカバーできてしまうことが多いです。
LPLPは全6種類とカラーバリエーションも多く、髪色に合った色を選びやすいカラートリートメントです。
木木と
こちらはヘナタイプの白髪染めです。
オーガニックの白髪染めであるヘナは、安全かつ髪へのダメージを抑えてカラーリングすることができます。
ご紹介する木木とは上記でも紹介したヘナのデメリットを解消した製品で、初めての白髪染めでもしっかりとキレイに仕上げることができます。
カラーバリエーションも多く、イメージ通りの仕上がりに人体に影響のない成分で調節しています。
頭皮改善などの効果も高く、非常に注目され始めている商品です。
シエロ ヘアカラークリーム
かなり白髪が多い人には、染料の強い白髪染めがおすすめです。
ダメージなど上記の白髪染めに比べてデメリットはあるものの、手軽にしっかりと発色してくれます。
またカラーバリエーションも多いので、お好みのカラーが見つけやすいです。
シエロのヘアカラークリームは、白髪染めを始める方にも使いやすいような仕様で、付属している専用のコームは染めにくい場所も染めやすくしてくれます。
また、混ぜることなくワンプッシュで薬剤を出せる容器は、余った分をそのまま保管できるため非常に便利です。
白髪染めの頻度
白髪染めを始めたタイミングの人が次に悩み始めるのが、白髪染めの頻度です。
この先どれくらいの頻度で白髪染めをし続ければいいのかわかりませんよね。
白髪は色がすぐ抜けてしまうので、白髪の量が多ければ多いほどあっという間に目立ってしまうので、白髪染めの頻度も自然と増えていくでしょう。
白髪染め選びや仕上げによって長持ちさせる工夫はできますが、根元に生えてくる白髪はもちろん染まっていないため、メンテナンスする必要があります。
一般的に1ヶ月で1cmほど伸びるとされているので、個人差はあるものの1ヶ月〜2ヶ月ほどで白髪染めをすれば、比較的白髪を目立たせないようにすることができます。
詳しくは以下の記事をご確認ください。

まとめ
白髪染めのタイミングは人によって違うものの、目安にすべきポイントを解説してきました。
今白髪に悩み、白髪染めを始めるタイミングかどうかわからない人は、この記事で紹介してきたポイントを踏まえて検討してみてください。