コーヒーの中に含まれているカフェインは眠気を覚ましてくれる効果があるので、朝起きた時や仕事中に飲めば目がスッキリして集中できますよね。
そんなコーヒーですが、白髪が増えるという噂があるのはご存知でしょうか?
この記事ではコーヒーと白髪の関係性について解説しています。
注意点や体験談なども紹介しているので、普段コーヒーを飲んでいて白髪に悩まされている方は参考にしてみてください。
コーヒー断ちをしても白髪や薄毛に劇的な効果はない
コーヒー断ちをしたからと言って白髪が減ったり、黒髪に戻ることは基本的にありません。
白髪や薄毛の原因だと言われている過酸化水素やカフェインといった成分の量も白髪や薄毛に影響をするほどの量ではなく、これらの成分はコーヒーに限らず、紅茶や烏龍茶などの日常的に摂取する飲み物にも含まれているからです。
したがってコーヒー断ちをしたとしても、白髪や薄毛が改善することはないと言えるでしょう。
コーヒーが白髪の原因だと言われる理由
コーヒーと白髪の関係はほとんどないとお話しましたが、白髪との関係性が噂されているのは事実です。
白髪の原因だと言われている理由は主にこの3つだと思います。
過酸化水素が含まれているから
過酸化水素というのは活性酸素の一つであり、黒髪の元となるメラニン色素を分解します。
コーヒー豆自体には過酸化水素は含まれてはいませんが、焙煎をした豆には過酸化水素が検出されるのです。
しかし日常的に利用している以下のような製品にもこの過酸化水素は含まれていますので、一概にコーヒーだけが過酸化水素の摂取要因というわけではありません。
- 紅茶
- 烏龍茶
- 歯磨き粉
- 洗濯用漂白剤
- ヘアカラー剤
また、白髪の原因はこの過酸化水素以外にも代表的なものがいくつかありますので、こちらの記事も併せてご覧ください。
カフェインの過剰摂取
カフェインの過剰摂取により、アデノシンや亜鉛といった育毛をサポートする栄養素や物質の吸収を阻害することが分かっています。
特に亜鉛に関しては細胞分裂に関わる栄養素であり、「亜鉛が不足するとハゲる」と言われているほど育毛には欠かせない栄養素です。
ただ、これもコーヒーだけに限った話ではなく、カフェインが含まれている飲み物全般に言えます。
コーヒーを飲む回数を減らしても、代わりに紅茶を飲んだり、エナジードリンクを飲んだりする方もいるでしょう。
エナジードリンクに関しては、メーカーによってカフェイン含有量は異なりますが、コーヒー約2杯分に相当するカフェインを含む商品もあるので、1日に何本も飲まないように気をつけましょう。
コーヒーフレッシュに含まれているトランス脂肪酸
コーヒーフレッシュに含まれる成分の1つでトランス脂肪酸があげられます。
トランス脂肪酸は、植物油を加工する過程で生成される脂肪酸の一種です。
多くの加工食品やファストフードにも含まれている脂肪酸ですが、健康への影響としては、悪玉コレステロール(LDL)の増加や血流の悪化が知られています。
悪玉コレステロールの摂取は、腸内環境を悪くしてしまうこともあるので要注意です。
摂取をしすぎた場合は血管が老化してしまう可能性があり、白髪だけではなく健康面にも悪影響を及ぼします。
コーヒーをやめた人の口コミや体験談
コーヒーをやめたとしても白髪や薄毛に大きな影響はありませんが、それ以外の影響はどうでしょうか。
コーヒー断ちをすることで肌や髪の毛に良い影響を感じたという人は多くいます。
今回はそんな人たちの体験談や口コミを紹介させていただきますので参考にしてみてください。
白髪だけでなく肌や体調も改善した
前述したとおりカフェインを接種すると肌の健康に欠かせない亜鉛やカリウム、マグネシウムなどのミネラルの吸収が阻害されることが分かっています。
その上、カフェインは胃の機能を低下させるとも言われていますので、体に栄養素が行き届かなくなってしまうのです。
コーヒー断ちをすることによって、これまで阻害されていた栄養が行き届くようになって、肌トラブルや体調の改善を感じることができるでしょう。
抜け毛や薄毛が治った
前述した通りカフェインには髪の育成をサポートする亜鉛の吸収を阻害することが分かっています。
亜鉛の吸収阻害により髪の細胞分裂が上手く出来ず、新しい毛髪が育たなくなり、薄毛や抜け毛に繋がると言われているのです。
そのためコーヒー断ちによって栄養の吸収が阻害されずに行えるようになった結果、薄毛や抜け毛が改善をしたと考えられます。
ただ、コーヒー断ちによって完全に抜け毛や薄毛が治るというエビデンスはないので注意が必要です。
コーヒーやめたら見た目が若返った
栄養の阻害がされなくなり、自律神経の乱れが解消され、睡眠の質が向上すると考えられます。
また、カフェインは抗酸化作用のあるビタミンCを破壊すると言われており、このビタミンが破壊されてしまうことによって肌の老化が進むと言われているのです。
コーヒーをやめることで生活の質の向上や、ビタミンやミネラルを阻害しなくなった結果、見た目が若返ったと感じたのだと考えます。
髪のパサパサが治った
コーヒー断ちによって髪のパサパサが治ったと感じる方もいます。
カフェインの利尿作用による水分不足と亜鉛の吸収阻害の改善がその理由でしょう。
私の知り合いにもコーヒーとエナジードリンクを飲む方がいますが、その方もコーヒーを飲む頻度を少なくすると髪の毛がパサパサしなくなった、と話していました。
とくに白髪は黒髪よりも水分量が少ないのでパサつきやすいです。
白髪が増えてきて髪のパサつきに悩んでいる方は以下の記事もご覧ください。
コーヒーが髪に与える良い影響
これまでコーヒー断ちによるメリットや体験談を紹介してきましたが、コーヒーを飲むことで得られるメリットももちろんあるので紹介していきます。
コーヒーが髪に与える良い影響は主にこの2つです。
クロロゲン酸は血管を若く保つ
コーヒーにはクロロゲン酸という成分が含まれています。
クロロゲン酸には抗酸化作用と脂肪を燃焼しやすくする効果があると言われており、それらの効果の他に血管を若い状態で保つ効果があるのです。
老化した血管は弾力性が低下し、炎症反応が増加することで動脈硬化などの疾患のリスクが高まります。
クロロゲン酸の抗酸化作用は体内での酸化ストレスを軽減して血管の損傷を防ぐので、血管の健康を保つことが可能です。
また、動脈硬化の進行を遅らせる可能性もあるので、老化に伴う血管の硬化や狭窄を防ぐのに役立つかもしれません。
ストレス緩和にも役に立つ
アメリカの研究所によると、なんと、コーヒーを多く飲む人はコーヒーを飲まない人に比べてうつ病のリスクが減少をすると発表されているのです。
摂取量としては400ml/日が最もうつ病のリスクが低いと言われていますので、この摂取量を1日に飲むコーヒーの目安とするのも良いでしょう。
また、コーヒーの香りをかぐだけでもリラックス効果があるのは科学的にも証明されています。
こちらもクロロゲン酸が影響をしていており、飲むとストレスが緩和され、香りをかぐとリラックスするという面でコーヒーは髪に良い影響を与えると言っても良いでしょう。
コーヒー断ちよりも効果的な白髪予防をしましょう
コーヒーは直接的な白髪の原因にはなりませんが、血行不良や水分不足は頭皮環境の悪化に繋がり、少なからず白髪の原因の一部となります。
コーヒーは嗜む程度に収め、コーヒー断ち以外の白髪対策もしっかりと検討していきましょう。
白髪染めをしながら白髪予防のできるものがおすすめです。
ヘナカラーは天然由来の成分でありながら、髪を染めるだけでなく、頭皮の健康を促進し、髪に栄養を与えるという効果があります。
以下の記事でヘナのメリットとデメリットを解説しているので、白髪の予防や頭皮・髪質の改善を望む方は併せてご覧ください。