【ヘナを続けるとどうなる?】メリットとデメリットを現役美容師が解説!

【ヘナを続けるとどうなる?】メリットとデメリットを現役美容師が解説! 白髪染めコラム
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「ヘナカラーってよく聞くけど、何が良いの?」と疑問を持っている方は多いかもしれません。
ヘナカラーは続ければ続けるほど髪が健康的になる染料であり、着色効果が高いことからも人気を集めています。
今回は、ヘナカラーの魅力と継続使用による髪や頭皮への影響、おすすめのヘナカラーなどを詳しく解説していきます。

ヘナカラーとは

ヘナカラーとは、インドや中東などに多く自生するミソハギ科シコウカという植物を粉末にした染料で、昔から髪や爪に色を付けるために使われてきました。
ヘナに含まれるローソニアという色素成分が、髪の主成分であるケラチンに絡み付くことで髪に色が定着します。
黒髪より硬く、染料を弾きやすい白髪の着色にも効果的なので、白髪染めとしての人気が高いです。

ヘナカラーを使い続けるメリット

ヘナカラーを続けるメリット
前述の通り、高い染色力から白髪染めとしての人気が高いヘナカラーですが、その他にも髪質や頭皮環境に関わるメリットがあります。
いずれも1回の使用で感じるメリットというよりは、ヘナカラーを使い続けることによって得られる効果です。

髪質を向上させる

ヘナカラーを使い続けることにより、艶やハリ・コシが出、健康的な髪に仕上がります。
通常の髪は弱酸性ですが、ヘアカラー剤によってアルカリ性に傾き傷んだ髪を、ヘナカラーは健康的に戻してくれるのです。
酸性の植物であるヘナが、傷んでキューティクルが開いた髪を引き締め、自然な艶を生み出してくれます。
また、ヘナに含まれるタンニンというポリフェノールが、損傷して空洞になった髪の内部を穴埋めすることで癖が弱まり、ハリやコシのある状態へと仕上がるのもメリットです。

頭皮環境を改善させる

頭皮には、毛穴から排出された汚れや皮脂などが溜まっていますが、ヘナにはそれらの不純物を除去して健康的な頭皮へと整えてくれる効果があります。
ヘナそのものに洗浄力があるため、カラー後にシャンプーを使って洗い流す必要がなく、染めた後にすっきりとした感覚が残るのもメリットです。
健康な頭皮からは健康な髪が生えてくるので、ヘナを使い続けることでキレイな髪を育てられるようになります。

効果を実感できる期間はどのくらい?

前述のメリットは、ヘナカラーを使い続けなければ実感できません。
効果を感じられる期間については個人差がありますが、大体1ヵ月~半年と言われており、染める回数にすると3回~8回ほどです。
しかし、植物由来の染料は1ヵ月で大きな結果が出るケースが少ないため、徐々に改善されていくものだと思いましょう。

ヘナカラーのデメリット

ヘナカラーを続けるデメリット
続いては、ヘナカラーのデメリットを紹介していきます。
高い染色力が裏目に出ることや植物ならではのニオイの問題など、ヘナカラー特有の懸念点もあるので、まだヘナで染めた経験がない方はこちらもチェックしてください。

思った通りの色や濃さに染まらなかった

1つ目のデメリットは、染まり方のコントロールができないという点です。
自然の植物色素を使用した染料なので、毎回同じ仕上がりにならず、イメージどおりの明るさや色味に染まらなかったと感じる場合があります。
また、ヘナカラーは仕上がりにオレンジが強く出ることが多いので、黄みや赤みを抑えた色味にしたい方は注意が必要です。

後からカラー変更できない

一度ヘナカラーをすると、ケラチンに絡んだローソニアがそのまま髪の内部に残り続けるため、その後に通常のヘアカラーをしてもうまく脱色できなかったり色が入らなかったりする可能性が高いです。
そのため、ヘナを使用した後に明るい色に染め直したいと思ってもカラー変更ができません。
ヘナ染料は化学染料を使ったヘアカラー剤よりも色のバリエーションが少なく、おしゃれの選択肢が狭まると感じてしまう方もいるので、注意してください。

パーマや縮毛矯正がかかりにくくなる

ヘナカラーをした後、パーマや縮毛矯正がかかりづらいと感じる方もいます。
これは、髪の表面に付着したヘナ染料が、髪に浸透するパーマ液を阻害してしまうためです。
ただし、ヘナで染めているからといってパーマや矯正ができないわかではありません。
パーマや矯正とヘナカラーを併用する場合はパーマを先に行うことで、パーマや矯正の緩みも色落ちもしにくく、どちらもキレイに仕上がります。

独特のニオイが気になる

ヘナカラーは植物100%のものがほとんどなので、どうしてもヘナ特有のニオイがします。
香りの好みには個人差がありますが、ヘナのニオイが苦手な人もいるため注意が必要です。
染めている途中だけでなく、染めた後2~3日はハーブ系のニオイが残ることもあるので気を付けましょう。

「ヘナショック」で髪がきしむ

髪の傷みが軽減するはずのヘナによって、髪がきしんでしまう現象を「ヘナショック」といいます。
既に傷んでキューティクルが開いた髪を、酸性のヘナによって強制的に引き締めることで、髪にゆがみが生じることが原因です。
他にも、普段トリートメントでダメージ補修をしている髪にヘナを使うと、トリートメント成分が洗浄されて髪本来の傷みが出てしまい、ごわつきを感じる場合もあります。
ただし、これらは髪にダメージを与えているわけではなく、良くなっていく過程で見られる症状であると知っておきましょう。

デメリットの解決策

意外にもヘナカラーにはデメリットが多かったと感じたかもしれませんが、もちろん解決策もあります。
続いては、デメリットを解決し、快適にヘナカラーをする方法について見てみましょう。

染めるペースを早める

数回の使用で思った通りの濃さまで染まらなかった場合は、染めるペースを早めると良いでしょう。
ヘナカラーを使い続けることによって髪が染まりやすくなるわけではありませんが、染める頻度を上げれば髪内部の色素が重なり、しっかり白髪が染まってイメージ通りの濃さに仕上がることもあります。
化学染料と違いダメージが少ないヘナカラーは、1度染めた後2~3日の間隔を空けてすぐに染めても問題ありません。

インディゴカラーを増やす

ヘナ特有のオレンジの強い主張が嫌という場合は、染料内のインディゴカラーの量を増やして、色味を調節することをおすすめします。
ただし、セルフで色味をコントロールすることは難しく、イメージ通りの色に染まりにくいため、美容室で相談して調節してもらいましょう。

ヘナショックはヘナカラーを続けることで改善できる

ヘナショックによる髪のきしみやごわつきは、ヘナカラーを継続使用することによって落ち着くことがほとんどです。
続けるうちに髪の表面のずれが修正され、艶のあるキレイな状態に整っていきます。
使い始めの段階でどうしてもきしみが気になる場合は、コンディショナーやヘアオイルでケアしても問題ありません。
髪の傷みが改善されれば、トリートメントを使わなくても指通りが滑らかな髪に仕上がります。

ヘナカラーはサロンで?セルフで?

ヘナカラーはサロンとセルフどちらが良いか
ヘナカラーはサロンとセルフ、どちらで行うのが良いでしょうか。
それぞれのメリットやデメリットについて紹介していきます。

サロンなら美容師としっかり相談できる

サロンでヘナカラーを行うメリットは、美容師と相談しながら染められることです。
前述のデメリットを踏まえて、どんな濃さに染めていくか、きしみが出たらどうすればいいのかなどアドバイスを受けられるので、失敗のリスクを軽減できます。
ただし、染めるペースを上げるときはその分料金の負担が大きくなることや、ハイペースで美容室に通わなければならないデメリットもあるので、時間と費用を節約したい方にはおすすめしません。

セルフは時間&費用が節約できる

そもそもセルフでヘナカラーってできるの?という疑問を抱く方も多いかもしれませんが、最近はセルフで行えるヘナカラーも多く、自宅で染めている方も増えています。
セルフでヘナカラーを行うメリットは、サロンと比べて時間と費用を大幅に節約できることです。
ただ、自分でやると色ムラが出てしまったり、きしんだときにどうしたらいいか相談できなかったりするなどのデメリットもあるので注意しましょう。

セルフでキレイに染めるコツ

ヘナカラー セルフでキレイに染めるコツ
上記のメリットとデメリットを踏まえて、セルフで染めたい方のために、自分でキレイに染められるコツを紹介していきます。
ヘナカラーを自宅で初めて行う方や、今までセルフで染めて上手くいかなかった方も必見です。

ペーストをたっぷり揉み込む

色ムラが不安な方や、過去のヘナカラーで上手く発色しなかった方は、目安量より多めに染料を使用して髪にたっぷりと揉み込みましょう。
シャンプーをするときのように髪の根元からしっかり揉み込んでいくと、ムラができず均一に仕上がります。
また、染料を塗る前に髪を濡らしておくと、若干キューティクルが開いて染まりやすいです。

置き時間に髪を温める

ヘナ染料をキレイに発色させるためのコツは、保湿と保温をしっかりと行うことです。
例えば、染料を揉み込んだ後にラップを巻いて、上からドライヤーで温風を当てて熱を閉じ込めることで、保湿と保温の両立ができます。
保湿性のある専用キャップが販売されているので、ヘナ染料を購入するときにチェックしておくと良いでしょう。

お湯だけで洗い流す

染料を洗い流すときは、シャンプーを使用せずお湯だけで流す方がキレイに発色します。
ヘナは頭皮を洗浄してくれて、すっきりした洗い上がりが実感できるので、シャンプーを使わなくても問題ありません。
発色力を低下させないために、コンディショナーやヘアオイルなども、染めてから3日程度は使用しない方が良いと言われています。

セルフで染める場合の注意点

ここでは、セルフでヘナカラーを使用するときに注意すべきことを解説していきます。
ヘナカラーは植物性の染料で髪や頭皮にやさしく染められますが、誰にとっても絶対安全とは言い切れないので注意が必要です。

植物アレルギーか出ないか確認する

ヘナカラーは植物アレルギーの原因となる可能性があります。
アレルギーの強い方がヘナを使い続けると、頭皮が炎症を起こしてかゆみや痛みが出る可能性があるので、染料を使う前にパッチテストを行い、安全であることを確認しましょう。

ジアミン配合のカラー剤に注意!

ヘナカラーは基本的に植物100%のものが多いですが、まれに「ジアミン配合」のヘナカラーがあるので注意してください。
ジアミンはアレルギーを引き起こす可能性が高い化学成分で、髪や頭皮へのダメージにもつながるので、健康的に染めたい方にはおすすめしません。
白髪染めによるアレルギー症状については、こちらの記事をご覧ください。

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ちなみに、ネット上ではヘナそのものに発がん性があるなどという噂もありますが、医学的根拠はありません。

おすすめヘナカラー

最後に、おすすめのヘナカラーを紹介します。
ヘナカラーについて詳しく知りたい方はこちらのランキングも参考にしてみてください。

【しっかり染まる】ヘナカラー白髪染めおすすめ10選!選び方や使い方も解説!
天然のカラー剤として日本での使用も増えてきているヘナカラー。その中でも私がオススメするヘナ商品をまとめてみました。

木木と

木木と 画像
「木木と」は、バランスの取れたハーブ配合によりキレイに染色でき、使うたびに髪が滑らかに整っていくヘナカラーです。
コラーゲンが配合されており、ヘナ使用時に起こりやすいきしみ感を大幅に軽減できます。
また、医薬部外品原料規格に含まれる、人体にリスクがあるとされる化学原料などは一切使用していません。
ヘナ染料の中ではカラーバリエーションが豊富な点も、魅力の一つです。
また、専用のヒートキャップを使用することでムラなく均一に仕上がりやすくなるので、一緒にチェックしてみてください。

詳しくはこちら

まとめ

今回は、ヘナカラーを使用し続けることで得られるメリットやヘナ使用におけるデメリット、セルフカラーのコツなどを紹介してきました。
年々白髪が増えてきたと感じる方や、白髪染めの使用頻度が高い方は髪や頭皮に安全なものを選ぶことが大切です。
今回おすすめしたヘナカラーもぜひチェックし、キレイで健やかな髪を維持しましょう。

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