白髪染めで黒くなりすぎる原因と黒く染めすぎたときの対処方法

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白髪染めをセルフで行うと、イメージどおりにできないことがあります。
染めムラがあるときは染め直せば良いですが、黒くなりすぎてしまったときには、どうしたら良いかと悩まれる方も多いです。
今回は、そのような方たちのために、白髪染めをして髪の毛が黒くなりすぎてしまう原因と、黒くなりすぎたときの対処方法、黒くなりすぎないようにするためのポイントについて、詳しく解説していきます。

白髪染めで髪が黒くなりすぎる原因は

白髪染めで黒くなりすぎるのは、放置時間を守らなかったからと思われがちですが、実際のところ、白髪染め剤を放置したからといって黒くなりすぎることはありません。
原因が分からないと対処方法も分からないので、まずは原因を知ることが重要です。
白髪染めで髪が黒くなりすぎる主な原因は、次の4つです。

もともと髪の毛の色が濃い

髪の色は、髪のメラニン色素の種類と量で左右されます。
メラニン色素には、黒褐色系のユーメラニンと黄赤色系のフェオメラニンの2種類がありますが、黒褐色系にユーメラニンの量が多いほど、髪の毛は黒くなります。
白髪染め剤は白髪を染めるために濃い染料が含まれているため、ユーメラニンが多く髪の毛の色が濃い人は、白髪染めをすると黒くなりすぎてしまう傾向が強いです。

濃い色の白髪染め剤を選んだ

白髪染め剤はカラーリングと比較すれば種類は少ないですが、最近はカラーバリエーションも多く、白髪染めでも髪の毛の明るさやトーンを変えることが可能です。
白髪をしっかり隠したいという理由から、濃い色の白髪染め剤を選んでしまうと、思っていた以上に黒くなりすぎてしまうことがあります。

市販の白髪染めを使った

白髪染め剤には、「市販の白髪染め剤」の他に、「白髪染めトリートメント」「ヘアマネキュア」「ヘナ」「白髪ぼかし」があり、それぞれ白髪を染める仕組みが異なります。
それぞれの違いは、次のとおりです。

白髪染め剤 染める仕組み
市販の白髪染め剤 アルカリ剤を使ってキューティクルを開き、発色や着色を良くするためのジアミンが含まれた染料で、髪の毛の内側から染めます。
ヘアマニキュア 市販の白髪染めとは異なり、髪の毛の表面に色を付けるものです。
ヘアカラートリートメント 使用する度に酸性染料が髪の表面と内部に吸着および浸透し、白髪が黒くなっていきます。
一度で染まることがなく使い続ける必要があり、使うのをやめれば白髪に戻ります。
ヘナ 植物由来の白髪染め剤で、ミソハギ科植物のヘナが原料です。
オレンジ色の赤色酵素色素「ローソニア」が髪の毛のタンパク質に付いて、白髪に色が付きます。
白髪隠し 髪の毛に色を付けて、一時的に白髪を隠します。
染めているわけではないので、洗えば落ちます。

市販の白髪染め剤には、発色と着色を良くする化学物質が配合されていて、髪の内側から染めるので、他の白髪染め剤よりもしっかりと染まります。
初めて白髪染めをする方や、市販の白髪染め以外の白髪染め剤を使っていた方が、市販の白髪染め剤で白髪染めをすると、思っていたより黒すぎると感じてしまうかもしれません。

染まりやすい髪質をしている

白髪染めの染め具合は、白髪染めをする人の髪質によっても違ってきます。
白髪染め剤が染まりやすい人と染まりにくい人のそれぞれの特徴は次のとおりです。

染まりやすい人の特徴 一本一本の髪の毛が細く、もとの髪の色が明るい人
染まりにくい人の特徴 髪の毛が太く硬い髪質の人

一般的に、パーマがかかりやすい人は白髪染めをしても染まりやすく、反対にパーマがかかりづらい人は白髪染め剤も染まりづらいといわれています。

髪の毛が傷んでいた

市販の白髪染め剤はアルカリ剤でキューティクルを開き、白髪染め剤を内側に浸透させます。
傷んだ髪はキューティクルが剥がれていたり、開いていたりするため、健康な髪より白髪染め剤が浸透しやすいため濃く染まりやすいです。
特に、髪へのダメージが多い縮毛矯正やデジタルパーマ、ブリーチなどの施術を受けている人や、日ごろからヘアアイロンを使用している人が白髪染めをすると、髪の毛の色が沈んで黒くなりすぎることがよくあるので要注意です。
パーマなどカラーと一緒に行うときの注意点を以下の記事まとめていますので、ぜひご覧ください。

白髪染めとパーマは同時にしても大丈夫?順番やダメージなど注意点を美容師が解説
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白髪染めで髪が黒くなりすぎるデメリット

日本人の地毛は黒髪なので、白髪染めをして髪の毛が黒くなりすぎてもそれほど問題がなさそうですが、女性の髪の毛が黒くなりすぎるといくつかのデメリットもあります。
白髪染めで髪の毛が黒くなりすぎてしまった際に生じる主なデメリットは、次の3つです。

不自然に見える

日本人は黒髪と言われていますが、厳密には真っ黒ではあません。
男性の髪の毛と比較しても、女性の髪の毛は色が薄いという報告もあります。
そのため、白髪染めで髪の毛が真っ黒になりすぎてしまうと、とても不自然に見え、年齢によっては白髪染めをしていることが気づかれやすいです。
黒髪はファッションによっては大人の雰囲気を醸し出せますが、重たい印象になり、見方によっては明るい髪の毛の色より老けて見えるデメリットもあります。

白髪が目立つ

どの白髪染め剤を使って白髪染めをしても、生えている白髪を黒くするだけなので、時間が経てばまた白い毛が生えてくるもの。
髪の毛が伸びるスピードの個人差はそれほどありませんが、髪の毛の色によって伸びてきた白髪の部分の目立ち具合は異なります。
明るい髪の毛に生えた白髪は目立ちにくいですが、 黒々とした髪の毛の場合白髪とのコントラストが強くなるので、白髪の部分がどうしても目立ってしまいます。

修正が難しく髪が傷む

白髪染めをして髪の毛が明るすぎた場合や白髪がきれいに染まっていなかった場合には、濃い色の白髪染め剤で再度白髪染めをすれば修正できるので、セルフでも対処が可能です。
しかし、黒くなりすぎてしまった髪を明るくするには染料の調整が必要で、セルフできれいに仕上げるのは簡単ではありません。
化学物質が含まれている白髪染め剤を使った場合、染めた時点で髪にダメージを与えていますが、修正するとなるとさらに髪に負担を与えることになるので、うまく対処できても髪の毛が傷む原因にもなります。

白髪染めで黒くなりすぎたときの対処方法

では、実際に髪の毛が黒くなりすぎてしまったときの、具体的な対処方法をご紹介いたします。
主な対処方法は次の3つです。

ブリーチで色を抜く

ブリーチとは髪の毛の色素を抜くことで、髪の毛を明るくしたりハイライトを入れたりする際に行う施術です。
早く黒くなりすぎた状態を改善したい人に向いています。

ブリーチのメリット 効果が高く即効性があるので、黒くなりすぎてしまった髪の毛をすぐに明るい色にできます。
ブリーチのデメリット 髪の毛の水分を調節したり弾力を保っていたりする「ケラチン」も分解されてしまうため、髪の毛がぱさついたり弾力性がなくなったりします。

脱染剤を活用する

白髪染めをした髪の内側には、もともとあったメラニンと、白髪染めの染料が含まれています。
ブリーチはもとからあるメラニンを含めすべての色素を分解しますが、脱染剤は白髪染めのみを分解するものです。
早く黒くなりすぎた状態を改善したいけれど、髪へのダメージを最小限にしたいという人に向いています。

脱染剤のメリット 髪の毛のメラニン色素は分解されないので、髪へのダメージが少ないです。
脱染剤のデメリット ブリーチのように地毛の色よりも、明るくすることはできません。

色が落ちるまで待つ

どの白髪染め剤も永久的なものではないので、時間が経てば色落ちしますし、髪の毛も伸びてきます。
無理に色を薄くしても髪が傷んでしまうので、それほど気にならいのであれば、髪の毛のことを考えて色が落ちるまで待つのも選択のひとつです。
ブリーチと脱染剤は即効性がありますが、アレルギー反応がでる可能性もあるので、アレルギー体質の方や敏感肌の方は使用せずに、1ヶ月ぐらい様子を見て、自然に色落ちするのを待つ方が安心でしょう。
ただし、白髪染めが落ちるのを待つ間も、髪が伸びてくれば白髪の部分が目立ってきますし、特に黒くなりすぎている場合は、伸びてきた部分が目立ちやすいです。
白髪が目立つのが気になる方は伸びてきた白髪のみを染めるリタッチをしておくとよいでしょう。
毛先のダメージを防ぐことができる上、使う白髪染めの量の最小限で済みます。
注意したいのが、リタッチのデメリットとして、根本と毛先の色が難しいということ。
上手くできるか心配でしたら美容院で一度相談をするとよいでしょう。

ハイライトをいれる

髪をできるだけ傷めずに対処したい人には、髪の一部のみを明るくして明るい印象にできるハイライトを入れる方法もあります。
ハイライトであれば、髪の一部のみの色を抜くので、髪全体をブリーチするよりダメージが少なくて済みます。
ハイライトは髪を立体的に見せる効果もあるので、髪の毛にボリュームがなくなってきたと感じる方にもオススメの対処方法です。
ハイライトによるぼかしについてまとめた記事も併せてご覧ください。

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白髪染めで黒くなりすぎないよう にするためのポイント

白髪染めで黒くなりすぎてしまった髪の毛は修正が難しいので、白髪染めで髪が黒くなりすぎないように心掛けることが何よりも重要です。
白髪染めで黒くなりすぎないようにするための主なポイントは、次の3つです。

白髪染め剤の色選びは慎重に行う

「白髪染め剤を選び間違えた方」「セルフで白髪染めをしたい方」の改善ポイントです。
すでに失敗した経験がある方は、前回購入した白髪染め剤の色を参考に、明るめの色を選びましょう。
髪の毛の色も人によって似合う色と似合わない色があるので、ファションや肌の色を考慮して選ぶことも重要です。
髪色でお悩みの方は以下の記事を参考にしてみてください。

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美容院で白髪染めをする

「もともと髪の毛が黒い方」「染まりやすい髪質の方」「髪の毛が傷んでいる方」の改善ポイントです。
髪の毛の状態に合わせた白髪染めの調整が必要な方は、セルフで理想どおりに仕上げるのは難しいので、色選びからプロの相談し施術も任せると失敗がなく安心です。
縮毛矯正やデジタルパーマを普段からしている人はスケジュールに注意が必要。
縮毛矯正やデジタルパーマと白髪染めは、同じ日に施術ができませんので、縮毛矯正やデジタルパーマをした後に、1~2週間空けて白髪染めを行います。
白髪染め以外の施術を希望される方は、その旨も伝えスケジュールも確認しておくと良いです。

髪を労わりヘアケアをする

傷んだ髪は濃く染まりやすく、白髪染めは継続的に続けるものなので、日ごろから髪を労わり、ヘアケアを心掛けることがとても大切です。
白髪染めをしている人にオススメのヘアケア方法には、次のようなものがあります。

伸びてきた部分はリタッチで白髪染めをする

リタッチとは白髪の伸びてきた部分、つまり髪の根元のみを白髪染めする施術。
髪全体に白髪染め剤を塗布しないので、髪への負担が少ないです。
セルフですることも可能ですが、毛先の色と合わせるためには色選びに注意が必要。
リタッチのコツは以下の記事にまとめています。

セルフリタッチカラーでプロ並みの白髪染め!美容師がキレイに染めるコツを解説
何度染めても白髪はすぐに伸びてしまいます。 特に髪の根元は、すぐに白髪になってしまい、目立ってしまう厄介なポイントです。 そこで紹介したいのが、リタッチカラーという根元だけを染めるカラーリング手法です。 今回は、リタッチをおすすめする理由や...

紫外線対策をする

紫外線により髪の毛が乾燥したり、地肌がダメージを受ければ抜け毛や薄毛の原因になったりします。
日差しの強い夏は、帽子を被ったりUVカットのスプレーを活用したりして紫外線対策をしましょう。

髪の毛の負担の少ない白髪染め剤を選ぶ

髪の毛の負担が少ない白髪染め剤は「ヘアマニキュア」「ヘナ」「白髪染めトリートメント」です。
なかでもオススメなのがヘナ。
ヘナはオレンジ色なので、真っ黒に染めるのは難しいですが、黒くなりすぎる心配はありません。
ヘナは頭皮環境を整える効果とトリートメント効果が期待できるので、使い続けることで髪にボリュームが戻ったと感じている方も多い白髪染め剤です。
ヘナは染まりづらいと思われがちですが、「木木と」なら2度染めなしできれいに染まり、カラーバリエーションも豊富なのも特長。
初めてヘナをお使いになる方は、ぜひお試しください。

木木と 評判

公式サイトはこちら

まとめ

白髪染めをして明るすぎたり、染めムラが生じてしまったりしたときは対処がしやすいですが、黒くなりすぎてしまったときは修正が難しいです。
ブリーチや脱染剤で対処は可能ですが、髪を傷めるのであまりオススメできません。
黒くなりすぎる原因はいろいろありますから、何度染めても黒くなりすぎてしまう方は、プロに相談したり、この記事を参考に原因を突き止めたりして、ご自身に合った白髪染め方法を見つけてみてください。

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