「髪質改善カラー」をご存じでしょうか。
実は最近、その効果の高さから注目が集まっています。
とくに普段白髪染めをされる方や髪の傷みに悩まされる方は、髪質改善カラーが非常に適しているのです。
この記事では髪質改善カラーについて網羅的に解説していますので、記事の情報を基に利用を検討してみましょう。
髪質改善カラーとは
髪質改善カラーは通常のカラーリングとは異なり、髪のダメージを改善する効果があります。
髪の内部に浸透する成分を使用し、髪を補修して健康な状態に導くとされているのです。
この方法は髪質改善トリートメントと並行してカラーリングを行うもので、髪へのダメージ度合いや色持ちの点で優れています。
主な髪質改善カラーとして以下のようなものが挙げられます。
アミノ酸カラー | 髪のタンパク質に似たアミノ酸を使用し、髪に栄養を与えて補修する。 |
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プロテインカラー | プロテインを使い、髪内部に栄養を与えて補修する。 |
ボタニカルカラー | 植物由来の成分で髪に潤いを与えて補修する。 |
ローズカラー | ローズオイルで髪に潤いを与えて補修する。 |
髪質改善カラーは色落ちするため定期的なメンテナンスが必要ですが、白髪染めでも髪質を改善できる可能性があるのです。
白髪染めは頭皮や髪を傷める可能性がある
白髪染めは、髪や頭皮にさまざまな悪影響を及ぼす場合があります。
例えば髪のパサつき、枝毛や切れ毛が生じたり、指通りが悪くなったり、縮れや痒みが生じたりするのです。
これは、白髪染めに含まれる成分や使用頻度の高さが主な原因とされています。
髪質改善カラーはこうしたダメージを改善する方法であり、髪の健康を保ちながら白髪を染められるでしょう。
白髪が増える原因をより詳しく知りたい方や正しい対策をしたい方は、こちらの解説記事をぜひご覧ください。
髪質改善カラーの目的
髪質改善カラーの目的は、カラーリングと同時に髪質を改善することです。
通常のカラーでは髪が傷む場合がありますが、髪質改善カラーはそのダメージを最小限に抑えながら、まとまりやすく、潤い溢れるツヤ髪を実現します。
これにより、白髪染めの際にも髪と頭皮への負担を軽減し、健康な髪を保てるでしょう。
髪質改善カラーの効果・メリット
髪質改善という名前が付いていることからわかる通り、髪質改善カラーは髪質の改善に優れた手法です。
では、具体的にどのような点が優れているのでしょうか。
ここでは、髪質改善カラーの効果やメリットについて主なものを4つ見ていきましょう。
色持ちの良さ
髪質改善カラーをすると、色持ちが良くなります。
色落ちの主な原因は髪のダメージですが、髪質改善カラーはダメージを修復するため、色がより長持ちするのです。
ただし、色持ちの良さは「入れる色」によって異なり、個々の髪質に合わせたカラー選びをしましょう。
髪質改善カラーは美しい髪色を持続しながら、髪の健康を守れると言えるでしょう。
髪質の改善
髪質改善カラーの大きなメリットとして、髪質の改善が挙げられます。
くせ毛や傷みが気になる方に向いており、内部にケラチン、コラーゲン、CMCなどの保湿剤を埋め込んで補修するため、パサつきや枝毛を整えられるでしょう。
さらに、スカスカになった髪にはPPTタンパク質を内部に補給し、ハリやコシを取り戻す効果もあります。
髪質改善カラーによって、髪質の悪さに悩んでいる方は解決する可能性が高まるでしょう。
髪の広がりの抑制
髪質改善カラーは、髪の広がりを抑制できます。
髪質改善の成分が髪のキューティクルの凸凹や軽いうねりを整え、自然なストレートに戻してくれるのです。
また、保湿成分も豊富に含まれており、髪に潤いを与えることによっても広がりを抑えてくれます。
広がりやすい髪でお困りの方は髪がしっとりとまとまり、ボサっとした印象から解放されるでしょう。
朝のスタイリングが楽になり、髪にかかるストレスも軽減します。
髪のツヤの改善
髪質改善カラーをすると、髪のツヤが改善します。
綺麗なカラーでも質感がパサついていては魅力半減してしまいますが、髪質改善カラーは美しいカラーとツヤ感を同時に実現できるのです。
ツヤのある髪は健康的で若々しい印象を与え、美しいスタイルを引き立てます。
質感の向上によって、髪の美しさがさらに際立つことでしょう。
白髪に美しいツヤを出すためにできることについて、こちらの記事に詳しい情報が記載されています。
髪質改善カラーのデメリット
髪質改善カラーは髪質改善の点でメリットが豊富ですが、デメリットも存在します。
デメリットも理解した上で、自身のニーズに合った選択をすることが大切です。
ここでは、髪質改善カラーのデメリットを3つ紹介しますので、ぜひ検討の材料にしてください。
施術時間の長さ
髪質改善カラーのデメリットとして、施術時間の長さが挙げられます。
通常のカラーリング剤よりも時間がかかる場合があり、トリートメントと一緒に行われることも多いです。
髪質改善カラーにかかる時間は、カット込みで約2~3時間程度が想定されています。
髪質改善の効果を最大限に引き出すためには時間をかけることが大切ではありますが、どうしても短時間で施術を済ませたい方にとってはデメリットと言えるかもしれません。
施術する際には、スケジュールに余裕を持たせておきましょう。
費用の高さ
髪質改善カラーは、比較的費用が高いと言えます。
通常のカラーリング剤よりも高価で、美容院で施術する場合でも料金が異なるのです。
カットと通常のカラーの料金は平均で8000円前後ですが、髪質改善カラーの場合はカット込みで平均15,000円程度、一部では20,000円近くになる場合もあります。
そのため、コスト面でも余裕があるかどうか考慮が必要です。
発色の度合い
髪質改善カラーのデメリットとして、発色の度合いが控えめであることが挙げられます。
通常のカラーリング剤よりも髪の補修や保護に重点を置いているため、鮮やかさの点ではやや劣る場合もあるでしょう。
ただし、カラーリングの際に髪への負担を軽減するために、あえて控えめな発色にしているケースもあります。
発色にこだわる場合は、あらかじめ注意が必要です。
髪質改善カラーを長持ちさせるには
髪質改善カラーは通常のカラーとは異なり、より多くの費用や時間をかけて行うため、せっかく髪質改善カラーをするのであれば、長持ちさせたいと考えるかもしれません。
ここでは、髪質改善カラーを長持ちさせる方法を2つ紹介しますので、髪質改善カラーをする際に参考にしてください。
髪質改善用のトリートメントの使用
髪質改善カラーを長持ちさせる方法の1つは、週に1度、髪質改善専用のトリートメントを自宅で行うことです。
このトリートメントには髪の栄養分を補充する成分が含まれているため、髪のキューティクルを健康な状態に保てます。
キューティクルが健康な状態で閉じていればカラー剤が髪から漏れ出しにくくなり、色の持続力も向上するのです。
週に1度程度のトリートメントを取り入れることで、髪質改善カラーの美しい色と質感を長く持続できるでしょう。
カラーシャンプー・カラートリートメントの使用
もう1つの方法は、カラーシャンプーやカラートリートメントの使用です。
これらは改善された髪質を維持することよりも、カラーの持続をサポートすることに重きを置いています。
ドラックストアからサロン専売品まで多くの種類がありますが、ムラができたり変色したりすることを避けるためにも、正しい分量、正しい塗り方で使用しましょう。
髪色が鮮やかかつ美しく持続し、髪質改善カラーの効果を長く楽しめるようになります。
色落ちしにくい白髪染めを選んだり、色落ちを防いだりすることもカラーの持続には重要です。
色落ちしにくい白髪染めについてはこちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
髪質改善カラーに関するよくある質問
髪質改善カラーはあまり聞き慣れない言葉でもあるため、多くの疑問が湧いてくるかもしれません。
ここでは、よくある疑問を5つピックアップして回答しますので、髪質改善カラーの魅力や注意点などを理解しましょう。
髪質改善カラーで白髪染めはできる?
髪質改善カラーで白髪染めは可能です。
ただし、髪質改善カラーは髪の補修や保護に重点があり、白髪染め専用ではない場合があるため、白髪を完全に染める効果は薄いとも考えられます。
成分や使い方が通常のカラーリング剤と異なるため、発色や色持ちも通常の白髪染めと異なる場合があるでしょう。
施術前にご自身が求めることを整理した上で、適切な方法を選ぶことが大切です。
その上で、おすすめの髪質改善カラーについてご紹介します。
おすすめの髪質改善カラー
自然由来のハーブをブレンドしたクマノギクやヘナを使用した「木木と」がおすすめです。
ヘナやターメリックなどのハーブに特許成分「W3」を加え、髪と頭皮にマイルドにアプローチします。
髪の補修や保護にも注力されており、白髪染めとしての効果も非常に高いです。
さらに、アレルギーの一因となるジアミンは不使用であるため、髪や頭皮にも優しく仕上がるでしょう。
髪内側の潤いを保ち、ハリ・コシ・ツヤを与える効果もあります。
カラーバリエーションも豊富にあるため理想のカラーを選びやすく、ムラなく均一で自然な髪色を簡単に実現できるでしょう。
「木木と」の特徴や評判、メリットやデメリットなど、さらに詳しく知りたい方はこちらの記事をご参照ください。
髪質改善カラーはどれくらい維持できる?
白髪染めの頻度が多い方は約1ヶ月、頻度が少ない方は約3ヶ月が一般的です。
ファッションカラーの場合も、1~3ヶ月程度が一般的な持続期間と言えます。
また、髪のまとまりを感じる効果は3ヶ月ほど、髪のツヤを保つ効果は2ヶ月ほど続くでしょう。
これらの期間は個人差がありますが、適切なケアと継続的なトリートメントで持続性を高められます。
髪質改善カラーでブリーチが必要な明るめのハイトーンカラーにできる?
基本的に、髪質改善カラーはどの色でも対応可能です。
ただし、ブリーチを複数回行う必要がある場合、髪へのダメージが心配されるためあまりおすすめできません。
髪が傷んでいると感じる場合はダメージを最小限に抑えるため、ブリーチを避けて色を選ぶことを推奨します。
髪質改善カラーの値段は?
美容室での料金は、カット込みで12,000円〜20,000円程度です。
カットと通常のカラーの場合、相場は10,000円前後ですので、多少高く感じるかもしれません。
ただ、3,000円〜5,000円ほど追加するだけで、髪へのダメージケアやツヤ感、まとまりのある髪が期待できるため、利用する価値は十分にあると言えるでしょう。
髪質改善とカラーは一度にできる?
同じ日にできますが、「髪質改善」が「システムトリートメント」である場合に該当します。
「髪質改善」メニューは店舗によって異なる場合があり、主に「システムトリートメント」、「酸熱トリートメント」、「縮毛矯正とトリートメント」の3つに分かれているのです。
システムトリートメントが一般的ですが、他のトリートメントは縮毛矯正に近く、髪にダメージが入ることも考えられます。
すでに髪がダメージを受けている場合は、日をあけて施術することも検討しましょう。
まとめ
髪質改善カラーは、白髪染めとは異なる髪へのアプローチ方法であり、髪質の改善や美しい色を同時に実現できる画期的な方法です。
色持ちの良さ、髪質改善、広がりの抑制、ツヤの向上など、メリットは多岐にわたります。
施術時間や費用の高さは懸念されますが、その効果から考えて試す価値は十分でしょう。
美しい髪を手に入れるために、髪質改善カラーの可能性を探ってみることをおすすめします。