最近白髪が増えてきてケアをしたいと思いつつ、一般的な白髪染めは髪へのダメージやニオイ、所要時間などを考えるとどうしても抵抗がありそのまま放置してしまっているという方も少なくありません。
今回は、そのような白髪に対するお悩みの解決策をご紹介していきます。
白髪を染めたくない理由からその対策、セルフで染められるオススメの商品もご紹介していますので、ご自身に合った対処法の参考にしてください。
白髪染めで染めたくない理由
白髪が目立ってきて気になっているものの、市販の白髪染めでは染めたくないと考える方は多くいらっしゃいます。
まずは、白髪染めで染めたくない理由にはどのようなものがあるのかを見ていきましょう。
髪へのダメージが気になる
白髪染めで染めたくない理由で多いのは、強い薬剤で染めることによる髪へのダメージです。
一般的な白髪染めは、髪のキューティクルを開くことで内側にしっかりとカラーを浸透させていく仕組みのため、アルカリ剤、酸化染料、酸化剤などの強い薬剤が配合されているものが多くあります。
そのため、使用すると白髪は染まるものの、ダメージを受けることによって乾燥や枝毛となり、かえって老けて見えてしまうこともあります。
特に白髪染めの場合は髪の伸びるスピードや箇所によってすぐに生え際が気になってきてしまうこともあり、頻繁に染め直す必要が出てきます。
髪の毛や頭皮に繰り返し強い刺激が加わると、頭皮の健康状態が悪化してさらに白髪が増えてしまったり、抜け毛の原因となってしまったりすることも考えられます。
せっかく見た目のイメージアップのために染めたにも関わらず、健康的な黒髪までダメージを受けてパサパサになってしまっては逆効果です。
敏感肌・アレルギー体質
敏感肌やアレルギー体質の方は、白髪染めに含まれている薬剤や保存料などの成分によって頭皮にかぶれやかゆみ、フケが発生してしまう場合があります。
これまでヘアカラーや白髪染めを使用して問題がなかった方でも、体質の変化によって突然使えなくなってしまったというお悩みを聞くこともあります。
敏感肌やアレルギーがあることで、白髪染めをしたくてもできないということも理由となっています。
時間がかかる
白髪染めをする場合は美容室に行って染めてもらうか、自宅でセルフカラーをする方法がありますが、どちらもそれなりの時間がかかるため、億劫に感じる方も少なくありません。
美容室に行って染める場合、美容室に行くまでの時間や施術の時間を合わせると数時間はかかってしまいますし、セルフカラーの場合でも一般的な白髪染めを使うと、準備、放置、洗い流しまでトータルすると1時間程度は確保する必要があります。
目立ちやすい部分に白髪が多い方や伸びるスピードが早い方は、1ヶ月に1回などの頻度で染めないと生え際などが気になってきてしまうため、忙しくてそこまで頻繁に時間が取れないと悩まれる方も多いです。
費用がかかる
時間がかかるという悩みと並んで、費用がかかるのも躊躇してしまう理由の1つです。
市販の白髪染めは商品1点あたりの値段はそこまで高額ではないものの、染める頻度が多くなればなるほど費用もかかります。
手軽なアイテムだと1000円弱で手に入りますが、月に1度などの頻繁で使用していれば、積み重なって高額になりがちです。
美容室で染める場合でも、セルフカラーよりは比較的長持ちするため頻度は抑えられるものの、1回当たりのカラー料金はセルフカラーより高くなるので、結局どちらの方法でも費用面がネックになってしまうでしょう。
一般的な白髪染めを使わずにカバーする方法
一般的な白髪染めは、アルカリ剤、酸化染料、酸化剤などの成分が含まれる2種類の薬剤を混ぜて使用するものが多く、髪や頭皮へのダメージはブリーチの次に強いとも言われています。
使用することで髪が傷むだけでなく、頭皮の健康状態も悪化させる可能性があり、白髪が増える原因にもなりかねません。
白髪染めをすることによって印象をアップさせるどころか、ダメージによってますます老けて見えてしまっては逆効果です。
そこで、ここでは強い薬剤などが含まれている白髪染めを使わずにカバーできるアイディアをご紹介していきます。
白髪を生かしたグレーヘア
これまで白髪は隠すものといった、どちらかというとマイナスのイメージで白髪染めを使う人が多かったのが、ここ最近ではあえて白髪を染めずに、自然の髪色を活かしたヘアスタイルも受け入れられるようになってきました。
グレーヘアもその1つで、カットやスタイリングによって白髪があってもおしゃれに仕上げることができるため、白髪染めを使いたくない方にオススメの方法です。
単に白髪をそのままにしただけでは老けて見えてしまうので、パサつきが目立たないようなカットにしたり、トリートメントなどでツヤを出したりすることで、綺麗にまとまりおしゃれな印象になります。
ハイライト風にカラーリング
白髪と地毛のカラーにギャップがあると白髪だけが目立ち気になってしまいますが、あえて白髪の明るさを生かしながらハイライト風にカラーリングすることで色が馴染みます。
ハイライトの色味によっては、ブリーチを使わずに髪にやさしいカラー剤で染めることができるので、一般的な白髪染めを使うよりもダメージを軽減することができます。
また、髪全体ではなく一部分だけを染めるだけなので、時間の節約にもなるのがメリットです。
ハイライトで白髪をぼかすことについて書いた記事があるのでご覧ください。
ヘアマニキュアやヘナカラーでアクセント
ヘアマニキュアやヘナカラーでアクセントを加えるスタイルも白髪を活かした方法の1つです。
へマニキュアやヘナカラーは髪の毛の表面をコーティングして染めるため発色がよく、白髪の部分だけポイントとしてカラーリングするのに向いています。
カラー展開も豊富なので、個性的なスタイルにも、落ち着いた雰囲気にも仕上げることができます。
全体をハイトーンにしてぼかす
白髪が多い方にオススメなのが、全体的にハイトーンにしてぼかす方法です。
地毛の色を白髪の明るさに近づけることで、白髪を馴染ませて目立ちにくくする効果があります。
これまで白髪を地毛の色に合わせて染めていたけど毎回暗めのカラーで飽きてきたという方や、おしゃれにイメージチェンジしたいという方にもピッタリです。
ただし、ブリーチなど刺激が強いカラー剤を使ってしまうと髪にダメージを与えてしまうので、カラー剤を選ぶ際にはできるだけ髪にやさしいアイテムを選ぶように注意しましょう。
頭皮や髪にダメージが少ないカラー剤を選ぶ
敏感肌やアレルギー体質で一般的な白髪染めが合わないという方は、頭皮や髪にできるだけダメージが少ないカラー剤を選ぶことで解決できる場合もあります。
ここでは頭皮や髪にやさしい成分で作られているカラー剤をご紹介していきます。
ヘアマニキュア
ヘアマニキュアは、髪の毛の表面をコーティングするように染めるカラー剤です。
一般的な白髪染めに多い、アルカリ性の薬剤でキューティクルを剥がして髪の内部にカラー剤を浸透させていくタイプとは異なり、頭皮や髪へのダメージが少ないのがメリットです。
カラー剤でコーティングすることで白髪をカバーできるだけでなく、髪にツヤとハリを与えてくれる一石二鳥のアイテムと言えます。
ヘナカラー
ヘナとは、熱帯地方に自生する植物を粉末にしたもので、かつては薬草として使われたり、儀式のための染料として用いられたりしてきました。
ヘナカラーはこの自然由来のヘナを原料としたヘアカラーで、トリートメントとしても使用することができます。
ヘナに含まれる色素が髪の毛と反応して髪の表面をコーティングするようにカラーリングできますが、自然由来の成分でできているため髪へのダメージが少なく、アレルギー体質の方も使用できる商品が見つかりやすいのが特徴です。
ただし、ヘナカラーにはナチュラルヘナとケミカルヘナと呼ばれる2種類があり、ケミカルヘナの場合は化学成分が含まれているため注意が必要です。
アレルギー体質の方や自然派志向の方などはナチュラルヘナかどうかを確認し、必ずパッチテストを行ってから使用するようにしましょう。
白髪染めシャンプー・トリートメント
白髪染めシャンプーとトリートメントは、それぞれ通常のシャンプー・トリートメントと同じように使用することができますが、繰り返し使用することによって少しずつ染まっていく仕組みになっています。
特に、トリートメントの場合は同時に髪を補修することもできるので、より綺麗な仕上がりが期待できます。
その他のカラー剤とは異なり1度に染められないのが特徴ですが、徐々に染まっていくためさりげなくカバーしたい方にもオススメです。
白髪隠し
一時的な対策として気軽に使えるカラー剤が白髪隠しです。
マスカラ、ファンデーション、マーカー、スプレータイプ、パウダーなど様々な種類がありますが、いずれも気になる部分に塗布することで簡単にケアすることができます。
髪の表面をコーティングするタイプなので髪や頭皮へのダメージが少なく、一時的とはいえ汗や雨などにも強いアイテムが多くあり安心です。
白髪隠しはお出かけ前や外出先などで気軽に使用できるのがメリットですが、基本的に持続性はなく1日限りの対策となるため、特別なシーンで使いたい方やこまめなケアが負担にならない方にオススメの方法です。
セルフで髪を傷めずに染められるオススメの商品
セルフカラーは、自宅で手軽に白髪対策ができるのはもちろん、様々な商品の中からご自身の髪質や予算に合ったものを選べるのもメリットです。ここでは、セルフで気軽に染められるオススメの商品をご紹介します。
木木と
木木とのハーブトリートメントは、植物性の成分が配合された商品です。
高いトリートメント効果があるヘナをはじめ、インディゴ、タメリックなど様々な髪にやさしいハーブの力によって髪の健康を保ちながら染めていくことができます。
頭皮のトラブルの原因となる汚れや皮脂を分解するローソニアの効果もあるので、白髪や抜けなどを防ぎ、髪の悩みを根本から改善することが期待できます。
関連商品として販売されているヒートキャップを合わせて使うことでより効果が高まるだけでなく、じんわりと髪や頭皮が温まるのが心地よく、美容室での施術のように癒されます。もちろん美容室に比べると大幅に費用を抑えられるのも魅力的です。
ヘナカラーといえばカラーバリエーションが少ないイメージかもしれませんが、「木木と」は黒茶、焦茶、赤茶、金茶、橙、黄金、透明の7種類あります。
特に、黒茶、焦茶、赤茶は白髪染めとして、金茶はトリートメントとしてもオススメのカラーです。
実際に使用した記事があるので、ぜひご覧ください。
利尻ヘアカラートリートメント
株式会社ピュールが展開する利尻ヘアカラートリートメントは、白髪用のヘアカラートリートメントです。
植物由来の美容成分にこだわった商品のため、白髪を染めるのと同時に美髪ケアができるのも特徴です。
使い方は初めての方にも簡単で、シャンプーをした後の髪にカラー剤をまんべんなく塗布したら10分ほど放置時間をとり、その後トリートメントを洗い流すだけです。
白髪の量に応じてカラー剤の量も調節しながら使えるため、1回使い切りタイプや美容室での施術よりも経済的で気軽に染められるのがメリットです。
カラー展開はライトブラウン、ナチュラルブラウン、ダークブラウン、ブラックの4色の中からご自身の髪色に馴染むカラーを選ぶことができます。1回の使用でカラーリングすることができますが、およそ1週間程度で色が落ちていくので、定期的に使用することでナチュラルなスタイルを維持することができます。
時短で染められるオススメ商品
次に、時間がかかるのが悩みという方にオススメの、放置時間が短い商品をご紹介します。
サロンドプロ ヘアマニキュア・スピーディー
サロンドプロのヘアマニキュア・スピーディーは、放置時間5分という早さで染められるヘアマニキュアです。乾いた髪にカラー剤を満遍なく塗っていくと、ミクロ化したカラー剤が髪を素早くコーティングしていきます。1回の使用でしっかり色が付き、色持ちは4週間ほど持続します。
頭皮や髪にもやさしい成分で作られているので、時短で染められるのはもちろん髪のダメージを防ぎながらケアすることができるのもメリットです。
カラーバリエーションは、ライトブラウン、ナチュラルブラウン、ダークブラウン、アッシュブラウンの4種類あります。白髪の量や地毛の髪色、仕上がりのイメージによって色を調節することも可能です。
LABOMO(ラボモ)スカルプアロマ ヘアカラートリートメント メイリー
株式会社アートネイチャーのLABOMO(ラボモ)スカルプアロマ ヘアカラートリートメント メイリーは、放置時間3分で簡単に染められる商品です。
シャンプーの後にトリートメントの代わりとして使用するだけで少しずつ白髪が目立たないカラーに染まっていくタイプで、使い初めは3日連続で使用することで自然な色に馴染んでいきます。
18種類もの美容保湿成分を配合しているためトリートメントとしての効果も高く、同時に白髪ケアとダメージケアができるのも効果的です。
カラーバリエーションはナチュラルブラック、ダークブラウン、ブラウンの3色展開ですが、使用する頻度によって多少色付きを調節できるのが便利です。
まとめ
これまで白髪は隠すものというような、どちらかというとネガティブなイメージだったのが、最近では白髪を活かしたカラーリングやヘアスタイルも自分らしいスタイルとして受け入れられるようになってきました。
白髪染めの種類によっては、含まれる成分によって髪にダメージを与えたり、アレルギー反応の原因になったりする場合があるため白髪染めを使うのに抵抗がある方もいらっしゃいます。
このような影響が少ない商品も多くあるためご自身に合った白髪染めを見つけることができますし、選び方や使い方次第で、時短で気軽に白髪をカバーすることも可能です。
今回ご紹介したアイディアを参考に、ぜひご自身にピッタリの白髪ケア方法を見つけてみてください。