年齢と共に白髪は増えていきますが、眉毛にも白髪は生えてきます。
顔まわりに白髪があると、10歳ほど老けた印象にさせると言われており、眉毛の白髪は目立つのでどうにかしたいですよね。
この記事では、髪の白髪染めと一緒に眉毛の白髪も対策したいという方に適切な方法と注意点を解説しています。
眉毛に白髪がでてくる原因
白髪が生えてくる原理は頭髪も眉毛も共通です。
一般的には、老化やホルモンバランスの乱れなどが白髪の原因として挙げられると思います。
白髪が生える理由はさまざまですが、中でも眉毛の白髪にフォーカスした白髪の原因を紹介していきましょう。
目の酷使による血行不良
白髪の原因の一つとして、頭皮が固くなって血行不良になることが挙げられます。
眉毛が生えているのは目の上の皮膚であり、広く言えば表情筋です。
日常的にスマホやパソコンを使用をする昨今では表情筋が硬くなりやすいので、もみあげから眉毛にかけて顔まわりの白髪が生える人が多くなってきています。
紫外線によるメラノサイトの働きの低下
眉毛は紫外線を防ぎにくい場所に生えています。
紫外線を浴びると、メラノサイトの働きが低下し眉毛に白髪が生える原因になるので、眉毛までしっかりと紫外線対策をするように意識しましょう。
不規則なライフスタイル
ストレスや食生活、睡眠不足も白髪の原因とされています。
ライフスタイルがなぜ白髪に影響を与えるのかというと、不規則なライフスタイルは血行不良や栄養不足に繋がるからです。
特にストレスはメラニン色素の産生に影響を与え、白髪を引き起こすことで知られています。
日常的にストレスを減らすことは、心身の健康と白髪の予防に繋がるでしょう。
眉毛に市販の白髪染めがおすすめできない理由
眉毛の白髪は市販されている白髪染めで染めることは可能です。
しかし、一般的な白髪染めでの眉染めは危険性が高く、おすすめすることができません。
その理由をご紹介します。
市販の白髪染めの成分
一般的な白髪染めにはアレルギー反応を引き起こす可能性のある成分が含まれています。
主な成分は酸化染料と呼ばれるパラフェニレンジアミン(PPD)から過酸化水素水、アルカリ剤やアミノフェノール、レゾルシンといった成分です。
これらは刺激が強い成分で、アレルギー反応を引き起こす可能性がある成分なので注意が必要です。
一般的な白髪染めによるアレルギーリスクについては、以下の記事にまとめています。
顔は頭皮よりも皮膚が薄い
頭皮の皮膚の厚さは2.35mmと言われており、通常の肌が2mmと言われているので頭皮は他の皮膚よりも厚いと言われています。
眉毛の近くにあるまぶたの皮膚の厚さは0.6mmととても薄いです。
そのため「頭皮に悪い」と言われている白髪染めを、皮膚の薄い箇所に生えている眉毛に使用するのは大変危険なことなのです。
眉毛に使用する際の危険性
白髪染めのパッケージを確認すると「目に入ったらすぐに洗い流すこと」と書いてあると思います。
眉毛は髪と違って密生しておらず、短く生えているので、液だれをしてしまい目に入ってしまう可能性があるのです。
また、液剤を洗い流す際にも目に入ってしまう恐れがあります。
目に入ってしまうと、まぶたが腫れたり結膜炎を発症したり、最悪のケースは失明をしてしまう恐れも。
これらの危険性があるため、眉毛に一般的な白髪染めを使用するのはおすすめをすることができません。
美容院では眉毛の白髪染めができない
眉毛へのカラーは美容師法という法律の中で違法行為となっており、基本的には取り扱ってはいけません。
また、白髪染めに限らず眉カラーは美容師側が訴えられるリスクが高いです。
慎重に行ったとしても100%安全と言い切れませんし、万が一でもお客様の身になにか異変があった場合は美容師も謝罪では済みません。
一般的な白髪染め以外の眉毛白髪対策
ここまで白髪染めを眉毛に使用する際の注意点を解説してきました。
美容院で眉カラーができないなら眉毛の白髪はどう対処すれば良いのでしょうか?
ここからは美容師の私がおすすめする眉毛の白髪対処方法を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
眉マスカラを使用する
色染めではなく、眉マスカラで白髪の色を隠してしまうという方法もあります。
同様なアイテムでアイブロウパウダーやペンシルがあるかと思いますが、眉マスカラの方が白髪をカバーしやすく、また色味も調整をしやすいのでおすすめです。
ただし、眉マスカラは毎日洗い落とさなければならないので、手間に感じてしまうかもしれません。
ハサミで短くカットする
白髪が生えた場合に抜いてしまう人がいますが、白髪を抜くのはNGです。
抜いた周りの皮膚や毛根を傷つけてしまいますし、ニキビの原因になってしまいます。
気になる白髪は眉バサミで短くカットしましょう。
短くカットすることによって多少白髪が目立たなくなるので、今日からできる最もお手軽な眉毛の白髪対策です。
肌にやさしいヘナで白髪染め
一般的な白髪染めはが強力な化学成分が含まれていて、肌に負担がかかってしまいます。
対してヘナは自然由来の成分で肌にやさしい白髪染めなので、皮膚の薄い顔まわりにも安心して使用することができると言えるでしょう。
加えてヘナは肌環境を整えてくれるので、白髪の対処と白髪の予防を同時にしてくれます。
髪と肌をケアしながら自分らしい色に染めることができるので、髪と一緒に眉毛も白髪染めをしたいという方はぜひ検討してみてください。
おすすめのヘナカラーは以下のランキング記事から確認できます。
ヘナタトゥーという選択肢も
白髪眉毛の対策には、ヘナタトゥーという選択肢もあります。
一度いれてしまえば消えることのない通常のタトゥーとは異なり、ヘナタトゥーは約1〜2週間で落ちるので、メイクよりも長持ちだと言えるでしょう。
元々は、地肌に模様を描くボディーアートの一種であり、海外では健康祈願や魔除けとして浸透しました。
費用感としては、一度の施術でおおよそ約6,000〜8,000円前後かかります。
肌のターンオーバーの関係で2週間ほどで色が落ちるため、常にキレイを保とうとすると費用はそれなりにかかってしまうでしょう。
また前述した白髪染め用のヘナカラーは、ヘアカラー用に成分が配合されているので、ヘナタトゥーとしての使用は基本的にできません。
セルフで眉毛の白髪を染める時の注意点
髪の白髪染めをする時に、眉毛も一緒に白髪染めしてしまいたいのが本音だと思います。
美容院では眉カラーはできないので、セルフで染めるしかありません。
ここからはセルフで眉毛の白髪染めをする時の注意点を見ていきましょう。
パッチテストを行う
ヘナや一般的な白髪染めに限らず、染料を肌に塗る際はパッチテストは毎回行うようにしましょう。
以前症状が出なかったからと怠ってしまうと、突然アレルギー症状に見舞われた際に後悔してしまいます。
セルフで眉毛の白髪染めの手順
基本的に髪の毛を染める時と同じやり方にはなりますが、注意ポイントがいくつかあります。
- 眉毛を整えておく
- 眉毛の周りに保湿剤を塗り、肌荒れの予防
- カラー剤(ヘナ)の準備
- 眉毛にカラー剤(ヘナ)をたっぷりと乗せていく
- 毛が立ち上がらないようにペーパーを貼り付ける
- タイマーで時間をはかる
- カラー剤を拭き取る
眉毛まわりに保湿クリームを塗る際には、薄すぎたり眉毛と肌の境界線ギリギリまで塗れていないと、肌荒れの原因になるので注意してください。
また、拭き取る方向は上から下ではなく、眉頭から眉尻の外側に向かって拭き取る方が目に入る危険性を防ぐことができます。
最後に顔を洗う際も目に入らないように気をつけて下さい。
眉毛白髪のおすすめ予防方法
白髪は生える順番というのがあるのはご存知でしょうか?
人によっては多少前後しますが、最初に鼻毛が白髪になり、次に髪の毛、髭、体毛、最後に眉毛の順番で白髪は生えてくると言われています。
眉毛の白髪は最後に生えるので、早めから予防をすることでお手入れも簡単になります。
まだ眉毛に白髪が生えていない方もしっかりと予防をすることで生えてくる時期を遅らせることができるでしょう。
眉毛白髪の予防におすすめの方法を2つ紹介します。
ホットアイマスクで目を労る
眉毛はまぶたの上に生えているため、目の周りの筋肉が凝っていると血行不良になって白髪の原因になってしまいます。
目の周りの筋肉をほぐすのはマッサージによって可能です。
しかし、自身でのマッサージを習慣化しようとすると中々続かないと思います。
そのため、寝る時にホットアイマスクで目を労ることを習慣化してみるのはいかがでしょうか。
ホットアイマスクで目の周りを温めることによって、血行を良くすることができます。
一日の終わりはお風呂でゆっくりと
血行のお話をさせていただきましたが、目の周りだけではなく体全体の血行を良くするためにもお風呂にしっかり入ると良いでしょう。
入浴は白髪の原因であるストレスの緩和にも繋がりますし、乱れがちなライフスタイルを正すために適しています。
お風呂に入ることで副交感神経が優位になりますので気持ち的にもリラックスして、体が寝る準備に入ることができるでしょう。
お風呂後のケアはもちろん手間ではありますが、仕事や家事で疲れた体をお風呂で癒やすのは、結果として白髪の予防になるのでぜひ取り入れてみてください。
まとめ
今回は眉毛の白髪染めについて解説させていただきました。
髪と一緒に眉毛も白髪染めするのが一番手軽だと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。
白髪染めのついでに染めるのであれば、眉毛に使用しても安全なヘナがおすすめです。
期間限定で染めたい方はヘナタトゥー、毎日のお手入れが手間だと感じない方は眉マスカラという選択肢もおすすめなので、ご自身にあった方法で対策してみてください。