セルフ白髪染めで明るくしたい!きれいに染めるコツをご紹介

白髪染めをする際に、単に白髪をカバーするだけでなく、明るいトーンにしておしゃれなイメージにしたいと考える方は多くいらっしゃいます。
しかし、セルフ白髪染めで明るくするのは通常のヘアカラーと比べて難しく、イメージ通りのカラーにならない、上手に染められないなどのお悩みを持つ方も少なくありません。
このページでは、白髪染めで髪を明るくしたい方に向けて、きれいに染めるコツやオススメの白髪染めをご紹介します。
白髪染めで明るい色にするのが難しい理由
白髪染めで髪を明るくしたいけど、イメージ通りの色に仕上がらない、すぐに色落ちをしてしまうなどといったお悩みをお持ちの方は少なくありません。
明るい色にすることは不可能ではありませんが、たとえ美容室で染める場合であっても白髪染めで明るくすることは通常のヘアカラーに比べて難しいため、セルフで行う場合はちょっとした知識やコツが必要です。
まず始めに、なぜ白髪染めでは明るい色にするのが難しいのか、考えられる理由をご紹介します。
白髪自体が明るいから
通常のヘアカラーで黒髪を明るくすることは比較的簡単です。
一方、白髪染めの場合、白髪は元々の色が明るいため、白髪をカバーするためにダークトーンを入れながら、暗くなりすぎない色に調節するプロセスで染めていきます。
白髪を染めるためにどうしても染料に暗い色が入るので、イメージ通りの色にするのが難しくなります。
市販されている多くの白髪染めは白髪にしっかり色を入れることを重視しているため、色選びを間違えると暗くなりすぎてしまうこともあるので、色選びには注意しましょう。
また、一度暗く染まってしまうと後から明るくすることが難しいため、カラーリングを重ねるたびに暗くなっていってしまうケースもあります。
白髪はカラー剤が浸透しづらい
白髪は黒髪に比べて油分が多く、ハリ・コシも強いため、カラー剤が浸透しづらいことが特徴です。
そのため、通常のヘアカラーと同じように染めても髪の毛の性質が異なることで、きれいに染まらない場合があります。
特に、全体染めのように白髪と黒髪の部分を同時に染めた場合には、染まり方の違いによってムラが発生してしまうことも。
白髪の分量や髪質には個人差があるため、特に白髪染めを始めたばかりの方やこれから始めるという場合は、ご自身の髪のタイプがつかめるまでは白髪染め選びやカラーリングに苦労することもあるでしょう。
白髪染めは暗めの色が多い
白髪染めは本体白髪をカバーすることが目的であることや、明るく染めづらいという特徴もあり、市販の白髪染めは通常のヘアカラーと比べてカラーバリエーションが少ない傾向にあります。
そのため、使いたい白髪染めの商品があったとしても限られたカラーの中から選ばなければならず、場合によっては暗い色しか選択肢がないことで明るくできないという悩みも出てくるでしょう。
また、白髪染めの種類やご自身の髪の毛の状況によっては、表示された色味よりも暗く染まってしまうことがあります。
白髪染めによって一度暗くなった髪を明るくすることは難しいため、すぐに明るく戻したい場合は強いブリーチを使用するか、色落ちするのを待つなどの対応をしなければなりません。
明るく染まる白髪染め選びのポイント
白髪を明るく染めるには、ご自身の髪の状況に合わせた商品を選ぶことが大切です。
ここではセルフ白髪染めの際にチェックしておきたい、商品選びのポイントをご紹介します。
白髪の量に合わせて選ぶ
同じ商品、同じカラーの白髪染めを使用したとしても、白髪の量によっては仕上がりの色味が変わるため注意する必要があります。
基本的に、白髪が多い場合は明るくなり、白髪が少なめの場合は暗く仕上がります。
一般的な白髪染めの仕上がりイメージは髪全体の白髪の割合が30%程度のケースを想定して作られているため、白髪染めのカラーを選ぶ際には、ご自身の白髪が多い方なのか、少ない方なのかをチェックしてからご自身に合ったカラーを選ぶようにしましょう。
少しずつ染まるタイプ
先にもご説明したように、白髪染めで髪色が暗くなりすぎてしまった場合、明るく戻すことが困難です。
特に、明るく戻そうとして強いブリーチをすると髪に与えるダメージもそれだけ大きくなってしまいます。
そのため、暗い色になるのが心配という方は、髪の毛が少しずつ染まっていくタイプのヘアトリートメントなどを選ぶのがオススメです。
希望の色になるまでに時間はかかりますが、調整をしながら行えるため安心感がある方法と言えるでしょう。
カラーバリエーションをチェック
白髪をイメージ通りの明るい色に染めるためには、色選びも重要なポイントです。
商品を選ぶ際には、明るい色を展開している白髪染めであることはもちろんですが、表示されている見本の色だけでなく、ご自身の白髪の分量や髪質による仕上がりイメージ、色落ちしてきた時の色味も考慮した上で選びましょう。
市販されている一般的な「アルカリカラー剤」と呼ばれる1剤と2剤を混合させて使用するタイプの白髪染めは、カラーバリエーションが多いため明るめのカラーが見つかりやすいです。
しかし、アルカリ剤が使用されているタイプは同時に髪の毛や頭皮への負担も大きくなるので注意が必要です。
どの程度明るくしたいのか、ダメージの許容範囲はどのくらいかといったバランスも考えてご自身が納得できる商品を選ぶようにしましょう。
明るい色に染めるコツ
明るくするのが難しい白髪染めですが、ちょっとしたコツで明るく、かつ綺麗な仕上がりに近づけることが可能です。
ここではセルフの白髪染めでも取り入れられるアイディアをご紹介します。
適切な染め方を守る
商品に表示された見本通りのカラーに近づけるためには、付属の説明書に従って正しい染め方を守ることがポイントです。
ヘアワックスやオイルなどが付いていない状態の髪に、十分な量のカラー剤を均一に塗っていきましょう。
生え際など、白髪が多い部分や染まりづらい部分から塗っていくのもポイントです。
カラー剤の放置時間が短い場合や、逆に長すぎる場合はきれいに染まらない原因となるので、基本的には指定された放置時間を守るようにしてください。
しっかり染めたいと思って放置時間を長く取ってしまう方もいらっしゃいますが、放置時間を長くしても染色効果はほとんど変わりません。
さらに、長時間カラー剤が放置されることで髪のダメージも進んでしまうため要注意です。
アラームや時計を使用して、時間になったら速やかにカラー剤を流すようにしましょう。
また、染めるときの室温も重要です。
カラー剤は20〜25度程度が最も浸透がよくなると言われており、それ以上またはそれ以下の温度になると、見本の色にならない場合があります。
特に、寒くて乾燥している冬場は色が浸透しづらくなるので、室温に気をつけることでイメージのカラーに近づけることができるでしょう。
ダブルカラーにする
黒髪と白髪が混合している場合は、髪質が異なるため1回でどちらの髪もイメージ通りの色にすることが難しいこともあります。
その場合は、多少手間にはなりますが2回に分けてカラーリングをする「ダブルカラー」で色のバリエーションを広げることが可能です。
ダブルカラーは、白髪染めで白髪を染めた後に、通常のヘアカラーで染める流れです。
こうすることで、白髪にもカラー剤が浸透しやすくなり、発色と色持ちがアップする効果が期待できます。
ただし、この方法はそれぞれの色合わせが難しいことや、商品によっては2度染めることで髪へのダメージが大きくなるので、リスクを知った上で検討してください。
白髪ぼかしで白髪を活かす
白髪は染めずに、あえて地毛の黒髪を明るい色にすることで、白髪とのカラーギャップを目立ちにくくする方法です。
部分的に黒髪部分にハイライトを入れることで、全体の印象が明るくなるだけでなく、白髪も地毛に馴染むため髪色を明るくしたい場合には有効な方法と言えるでしょう。
白髪と黒髪を上手に馴染ませるテクニックが必要となるので、セルフで行うのが不安な方は美容室に相談されるのがオススメです。
明るい白髪染めを選ぶ際の注意点
明るい白髪染めにも種類がありますが、商品を選ぶ際にはいくつか気を付けるべきポイントがあります。
以下で注意点を見ていきましょう。
ご自身の白髪の量をチェックする
先に説明したように、白髪の分量によって仕上がりの色合いは大きく変化します。
希望のカラーに少しでも近づけるために、事前にご自身の白髪の割合をチェックした上で、適切なカラーを選ぶことが大切です。
白髪が多い場合は明るくなる傾向がありますが、少ない場合は暗くなりがちです。
そのため、より明るくした場合はイメージしている色よりもワントーン明るめのものにしてみましょう。
髪へのダメージに注意
一般的な白髪染めで髪の毛を明るい色にする場合、使用されている強いブリーチ剤による髪や頭皮へのダメージは避けられません。
髪色を明るくしたい、若々しいイメージにしたいと思って白髪を染めをしても、髪の毛がダメージを受けたことによってツヤ感がなくなると老けた印象になってしまいます。
また、大きなダメージを受けた髪の毛はカラー剤の定着も悪くなるためカラーリングの頻度が上がり、その結果として悪循環に陥ってしまうケースも。
明るくするということは髪へのダメージもあるということを考慮して、バランスの良い色味を選ぶことに注意しましょう。
色落ちのスピードも考慮する
明るい色は暗い色に比べて色落ちのスピードが早いのが特徴です。
そのため、明るい色をキープするために染める頻度が増えてしまうという方もいるでしょう。
しかし、染める頻度が高いということはそれだけ髪がダメージを受けるリスクも上がってしまいます。
商品を選ぶ際には繰り返し染めてもダメージが少ない白髪染めを選んだり、色落ちしてきても不自然にならずに馴染むカラーを選んだりする工夫も綺麗に仕上げるコツです。
まとめ オススメの白髪染め3選
ここでは、白髪染めで明るくしたい方にオススメの白髪染めを3つピックアップしてご紹介します。
染まり方は白髪の状態や髪質によって異なりますので、それぞれの商品の特徴をチェックして、ご自身に合った白髪染めを見つけてください。
木木と(もくもくと)
ウィンライフ株式会社が提供する「木木と(もくもくと)」は、体に刺激が強いとされる化学薬品を使用していない、髪や頭皮に優しいヘナカラーです。
白髪染めだけでなく、通常のヘアカラーやトリートメントとしても使用できる汎用性の高いアイテムでもあります。
カラーバリエーションは7色で、ヘナカラーの中では比較的多いラインナップと言えるでしょう。
中でも「金茶」は明るい髪色を維持したい方にオススメのカラーです。
こちらのカラーはヘナ以外にもターメリックが配合されているので、黄色味のある明るめの茶色に仕上がります。
ヘナは1回のカラーリングには時間がかかりますが、色持ちは1、2ヶ月と他の白髪染めと比較してかなり長いのもポイントです。
ホーユー シエロ デザイニングカラー
ホーユー株式会社の「ホーユー シエロ ヘアカラー」シリーズは、クリームタイプをはじめ、泡タイプ、ヘアマニキュア、ヘアトリートメントなど様々な種類の白髪染めを展開しています。
その中でも明るい髪色にしたい方にオススメなのは、「デザイニングカラー」シリーズ。
カラーバリエーションは14色で、ナチュラル系の色はもちろん、ピンク系やアッシュ系も揃っているので、よりおしゃれを楽しむことができます。
白髪が多い場合はしっかり染まらない場合があるので、白髪が少なめの方に向いている商品です。
また、ホーユー シエロ デザイニングカラー は1剤と2剤を混合して使用するタイプの白髪染めなので、含まれている化学成分によるきしみや髪の傷みが気になることがあります。
ダメージが気になる方は、染める頻度やケア方法に注意して使用するようにしましょう。
ロレアルパリ エクセランス
ロレアルパリの「ロレアルパリ エクセランス」は、トリプルケア成分を配合したクリームタイプのヘアカラーです。
トリプルケア成分とは、カラー剤・アフターカラーシャンプー・アフターカラートリートメントの全工程にケア成分を配合するもので、髪のダメージを抑えながらきれいに仕上げられます。
カラーバリエーションは19色と豊富なので、髪色を明るくしたいと考えている方もイメージに近いカラーを選ぶことができるでしょう。
ナチュラルな栗色やカーキ系、アッシュ系などのバリエーションがありますが、「8」の記載がある色番が最も明るめのカラーになります。
ただし、ロレアルパリ エクセランスは見本の色よりも暗めに仕上がるケースがあるため、白髪の分量が多い方にオススメの商品と言えます。